肌のちょっとしたところにポツッと黒い液体が滲んでいるように見えるシミ。気になるという方は多いのではないでしょうか。
美しい肌を作り上げるためには、シミに対する予防や改善などのケアは欠かせない問題となる場合も多いと思います。
今回はシミが出来てしまう原因や、対処法についてご紹介していきたいと思います。
3種類のシミとそれぞれの原因について
まずは、シミが出来てしまう原因についてご紹介していきたいと思います。実は一言にシミと言っても、様々なタイプのシミがあって、それぞれ原因と対処法は異なってきます。
まずは自分がどのタイプのシミなのかを把握するために、お悩みになる方が特に多い3つのタイプのシミについて解説していきます。
1.老人性色素班
まずご紹介するシミのタイプの一つが、この老人性色素班です。
この老人性色素班とは、体の中で主に日光が当たりやすい部位に出来やすいタイプのシミで、例えば
- 顔の中で出っ張っている部分(頬骨など)
- 日頃から衣服によって覆われていない手の甲
などに出来やすいシミです。
私達人間の肌は、紫外線などに晒されると、紫外線によるダメージを和らげるためにメラニンを分泌しますが、このメラニンが過剰に分泌されて蓄積すると老人性色素班となってしまいます。
日頃から外に出る機会の多い方などの場合はこの老人性色素班によるシミが出来てしまう場合が高いので注意が必要です。
また、余談ではありますが、老人性色素班と言う名前ではありますが、実は20代や30代などの若い世代の方の場合でも現れることはあります。
2.肝班
次にご紹介するのは肝班と言われるタイプのシミです。
この肝班は
- 額
- 頬
- 目の周り
- 鼻の下
などに薄い茶色っぽいシミが出来てしまうというタイプのシミです。
この肝班というのは、ホルモンバランスの乱れによって発生するシミと言われており、
- 妊娠
- 出産後
- ピルの服用
- 更年期前後
などによく発生するようです。
また、卵巣機能の不調などによっても肝班が生じる可能性があります。
ちなみに、肝班という名前は、その名の通り肝臓の色と似ているということからついた名前だそうです。
3.炎症性色素沈着
最後にご紹介するシミのタイプは、炎症性色素沈着というものです。これは、例えば火傷やかぶれ、ニキビなどの皮膚の炎症があった後にできるシミのことです。
肌が炎症すると、その刺激によって肌の色素細胞が活発になってしまい、その結果メラニン色素が増えてしまうことでこの炎症性色素沈着が起こります。
また、皮膚を常日頃から掻いたり擦ったりしていると、それも肌にとっての刺激になり、メラニン色素が分泌されてシミになってしまう場合がありますので注意しましょう。
40代からのシミを改善するにはどうすればいいのか?
それでは、次はいよいよ、それぞれのタイプのシミに対しての対処法についてご紹介していきたいと思います。しっかりと適切な対処をして、シミのない美しい肌を手に入れましょう!
1.老人性色素班によるシミの対処法
老人性色素班の予防法
老人性色素班は前述の通り、肌が紫外線などを浴びることによってメラニンが分泌され、それが蓄積してしまったものでうす。
そのため、予防するには常日頃からのしっかりとした紫外線対策が重要です。なので、外出する際などはしっかりと日焼け止めを塗り、紫外線によるダメージを防ぎましょう。
また、紫外線と言うと日差しが照って暑い夏を特にイメージする方も多いと思いますが、それ以外の季節でも油断は大敵です。冬などの寒い季節でも、日差しが強い日は日焼け止めを忘れずに使用しましょう。
すでに出来てしまった老人性色素班の改善法
残念なことに、すでに出来てしまった老人性色素班というのは、自分で出来る範囲のケアでは改善するのが難しいというのが現状です。
そのため、専門の医療機関やクリニックによる施術に頼るのが現実的でしょう。
老人性色素班の治療法としては
- レーザー治療
- 美肌点滴
- 内服薬の処方
などなどがあります。
レーザー治療はシミ部分のメラニンや表皮の細胞をレーザーによって破壊することによってシミを消すという治療法で、短時間でシミを消すことができるのが特徴です。
もちろん、細胞を破壊すると言ってもピンポイントでシミ部分の細胞のみを施術するので、安全性も確かです。
美肌点滴は、肌に対して有効な成分を直接点滴によって摂取することによってシミを治療するというもので、一回およそ30分ほどで終わります。
どんな成分を使用するかは医療機関や個人によって変化しますが、こちらも短時間で終わり、シミの予防や改善に効果が期待出来ます。
老人性色素班が気になる方は、是非一度専門のクリニックに足を運んでみてはいかがでしょうか。
2.肝班によるシミの対処法
続いては肝班によるシミの対処法についてご紹介していきたいと思います。
肝班を改善するには
- トラネキサム酸
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンB6
などの成分が有効ですので、これらの成分を含むサプリメントなどを摂取したり、内服薬を医療機関からいただくのがいいでしょう。
また、医療機関から処方してもらう際は、美容外科ではなく皮膚科を受診していただいた方が保険も適用されるので安く済みます。
また、肝班は擦ったり紫外線を浴びたりと言った刺激によって濃くなってしまう場合も多いので、極力触らない・日焼け止めなどの紫外線対策を徹底すると言った日頃からの注意も重要です。
3.炎症性色素沈着によるシミの対処法
最後に炎症性色素沈着によるシミの対処法についてご紹介していきたいと思います。
通常、炎症性色素沈着によるシミというのは、肌の細胞が新しく生まれ、古い細胞が垢となって剥がれ落ちるサイクル(ターンオーバー)によって徐々に薄れ、消えて行ってしまうものです。
しかし、これが中々落ちなかったりずっと残っているというのは、このターンオーバーのサイクルが正常に働いていないという可能性があります。
そのため、まずは
- 十分な睡眠時間を取る
- 偏った食生活を送らない
- 適度な運動をする
と言った生活習慣の改善をすることが重要です。
また、スキンケアを行う際などにごしごしと肌を強く擦ったり、紫外線対策を怠ってしまうなどによって肌が刺激を受けると、シミが濃くなってしまうので気を付けましょう。
ご自分での改善が難しい場合は、医療機関での治療も可能です。前述のレーザー治療や内服薬・塗り薬の処方などでも改善していくことができます。
まとめ
今回はシミの種類やその改善方法についてご紹介させていただきました。
様々なシミがありますが、共通して言えることは「肌に刺激を与えると悪化してしまう場合がある」ということだと思います。大切な肌だからこそ、日頃から優しく丁寧に接してあげたいものですね。
シミが気になるという方は是非、今回ご紹介した方法を試してみていただければと思います!