- 最近肌が乾燥しがちで困っている
- だんだん肌のシミやくすみが目立つようになってきた
- 近頃シワが増えてきた
40代以降の女性の方の中には、こうしたお肌の悩み事を抱えている方も多い事と思います。
ですが、もしかしたらそんなお悩みの原因は「肌のバリア機能」が低下していることにあるのかもしれません。
この記事では以下のテーマについてご紹介していきたいと思います。
- 肌のバリア機能とは何か?
- 肌のバリア機能が低下した時のデメリット
- 肌のバリア機能を回復させる方法
肌のバリア機能とは?
私たち人間の皮膚には、体内の水分が蒸散してしまうのを防いだり、紫外線や外気の乾燥、花粉などの刺激物などから体を守る、つまりバリアの役目があります。
そして、このバリア機能の重要な部分を担っているのが、下の3点。
- 肌の表面にある毛穴から分泌される「皮脂膜」
- 表皮の下にある角質層の中にある「天然保湿因子」
- 角質層の細胞と細胞の間を埋める「セラミド」
これらはいずれも水分の蒸発を防ぎ、水分を皮膚内に保持するという役目を持っています。
肌のバリア機能が低下してしまっている場合のデメリットとは?
上記のバリア機能が低下していると、皮膚に十分な水分を保持することが出来なくなり、その結果乾燥肌になってしまいます。
そして、乾燥肌になると紫外線や花粉などの刺激物、細菌やウィルスなどの有害物質の影響を受けやすくなってしまいます。その結果、湿疹なども出来やすくなってしまい肌荒れの原因にもなります。
また、肌の細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)も滞り、角質層が厚くなってしまいやすくなるため、肌ががさついたり、たるみやシワ、くすみの原因にもなります。
さらに、乾燥肌になると痒みを感じる神経が表皮近くまで伸びてしまい、痒みも感じやすくなってしまいます。
そして、その痒みに我慢できずに肌を掻いたり擦ったりしてしまうと、肌のバリア機能がさらに物理的なダメージを受けてしまい、さらに症状が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
肌のバリア機能の低下は様々なデメリットを引き起こすので、美容のことを考えるなら無視できない問題というわけですね。
バリア機能が低下してしまう原因は?
この肌のバリア機能が低下してしまう原因はいくつかありますが、代表的なところは精神的なストレスと、外気の乾燥や紫外線、肌を強く擦ってしまったりなどの外的なストレスが大きい所です。
また、加齢が進むことによって角質層の細胞間を埋めて水分を保持してくれるセラミドを分解してしまう酵素が多くなってしまいます。
その結果、バリア機能が損なわれてしまうわけです。
そのため、40代付近からは20代、30代の頃よりもしっかりとした知識を持ってスキンケアに励む必要があります。
肌のバリア機能を高めるための方法とは?
では、肌のバリア機能を高めるためにはどうすればいいのでしょうか?いくつか方法をご紹介していきたいと思います。
1.過度に肌を擦ったり刺激しない
まずは基本的な部分ですが、あまり肌を擦ったりして物理的な刺激を与えないようにしましょう。
そのため、お化粧を落とす際やお風呂で体を洗う際なども、あまり強く擦らずに可能な限り優しく肌に触れるのが重要です。
2.セラミド配合の化粧品を使用する
前述の通り、加齢が進むにつれて肌のセラミドを分解してしまう酵素が多くなってしまい、それが原因でバリア機能が損なわれてしまいます。
そのため、普段から使う化粧品をセラミド配合の物にして、肌のセラミドを補っていくのも効果的です。
化粧品に含まれるセラミドの中には様々な種類がありますが、中でも「ヒト型セラミド」と呼ばれる種類は保湿性も高く、刺激も少ないのでオススメです。
ただし、若干お値段が張るというのが難点なので、自分の状況に合わせて化粧品を選んでいきましょう。
3.バランスの良い食生活を心がける
肌のセラミドは栄養不足などが原因で減少してしまうこともあります。そのため、しっかりと3食摂る食生活を送り、十分な栄養を摂取することは基本です。
また、その際には
- 肌を作るための元となるたんぱく質
- 肌の細胞のターンオーバーを助けるビタミンCやビタミンA
などを意識して献立を作るとより肌に良いでしょう。
タンパク質は主にお肉やお魚、卵などに多く含まれています。特に豚レバー・鶏レバーなどの部位はビタミンAも豊富に含まれているので、一石二鳥です。
ビタミンCはパプリカなどの緑黄色野菜や果物などに多く含まれていますので、意識して積極的に食べるようにしましょう。
正しい肌知識でいつまでも瑞々しい肌を保とう!
肌のバリア機能を意識し、適切なケアをしていくことが美しい肌をいつまでも保ち続けるための秘訣です。
あなたも早速、今回ご紹介した方法を実践し、肌のバリア機能を高く保ち、美しい肌を維持していきましょう!